ブライアン・フェリーが唄う“Smoke gets in your eyes”を何かのタイミングで思い出し、何度も脳内再生されてどんな場面だったか無性に気になったので、久々にソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』を観てみた。そこまでグッとくる映画でもないんだけどいくつか良い場面があったことを再発見した。映画のプロモーションのためイタリアに滞在中の父スティーブン・ドーフと娘エル・ファニングがホテルで夜中に寝付けなくてルームサービスを頼み二人でジェラートを食べながらベッドに足を伸ばしてイタリア語吹き替えのドラマ『フレンズ』を観るシーン。ここが僕にとっては一番「旅っぽい」瞬間だ。こういう感じを旅の思い出のようなものとして鮮明に覚えている。