最近食べた料理は再現できても子どもの頃に何気なく食べていた料理は意外と難しい。恐らくどのように作られていたか意識していなかったから。
じゃがいもはすごい
小さい頃、マクドナルドのポテトフライが好きで、週末になるとよく家族で昼ごはんに近所の店で買ってきて食べた。ポテトフライが好きだったのか、ハッピーセットのおもちゃが欲しかっただけなのかは分からないが、三つ子の魂百までというか、成長してもずっと週末のお昼といえばマクドナルドになってしまい、それは高校生でマクドナルドでアルバイトをしている間に油の匂いに耐えられなくなって食べたくなくなるまで続いた。
いも時間
「いも」というテーマを思いついてから、「いも」と言うだけで気持ちがほっこりして、何て良い響きなのだろうと惚れ惚れしていた。「い」の後の、「も」のもったりした響きが、恐らく私をにやつかせてる。しかもそれを12月の年終わり、こぞってテーマに祭り上げるところまでが私のささやかな企てで、意外にもピッタリな気がしている。
November,2020 『Filmground 2nd anniversary!』
Filmgroundは2020年の11月で、2周年を迎えました!
これまで一緒に記事を書いて参加してくれた方、そして読んでくださるみなさま、本当にありがとうございます。
これからも私たちは、映画を観て、ご飯を食べて、友達に会い、映画に出てくる人物とともに、問題を抱えたりして生きていきます。
そんな日常を忘れないように、いや、忘れてもいいように、書き続けたいと思っています。
という事で、今月は日記のように更新していきます。
ぜひ、遊びに見にきてくださいね!
11/1(日)『ハイファの夜』『バイク泥棒』
TIFFもFILMeXも終わってしまったけれど、ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in 東京が始まったり、11/19(木)からは第17回ラテンビート映画祭、11/23(土)からは第21回TAMA NEW WAVE映画祭、12/5(土)からは東京ドキュメンタリー映画祭、12/10(木)からはフランス映画祭も始まります!
10/31(土),11/1(日)『ムクシン』『イエローキャット』『消えゆくものたちの年代記』
映画祭が終わろうとしているのに、絵日記が追いつかないし、眠い。映画祭は、映画を観るという行為以外に、己の体力との戦いが始まる!そして時々負けてしまう!こんなにも楽しみにしていたのになぁ。
(酔ってむかえた朝の日記)
ツァイ・ミンリャン『日子』を観た。中盤に廃墟のビル(なのかもよく分からない)のカットがあって、しばらく眺めていても、なにが写っているのか分からなかった。
10/30(金)第21回TOKYO FILMeXでみた映画
秋ですねぇ。さつまいもや柿がおいしい季節になりました。
そして、東京では、第21回TOKYO FILMeXが始まりました!
今年は第33回東京国際映画祭と同時期に開催ということで、日比谷と有楽町と六本木を往復する日々になりそうです。
悪夢の冷蔵庫
冷蔵庫出てくる映画?何かあったっけ?まあとりあえず最初に思い出すのはサム・ペキンパーの『バイオレント・サタデー』(リチャード・フライシャーの作品とゴッチャになる邦題)ですかね。ルトガー・ハウワーのおウチのワンちゃんが惨殺、と思ったらフェイクだったという、間違いなく70年代だったら実際に犬殺しててもおかしくないシーンが、謎の配慮で実は死んでもいなかったというのでズッコケる。いや、それは確かにたかが映画で犬が死んで欲しくないのも確かだ。
距離
実家に行くたびに食洗機が導入されていたり、私の部屋が母の部屋になっていたり、トイレがウォシュレットになっていたり、そういう変化にも驚くが、とりあえず冷蔵庫を勝手にのぞくと変わらずいつも色々入っていて、それはそれで毎度驚く。
清潔ですこしあかるい場所
ここ3ヶ月くらい、冷蔵庫が不定期にじじじじと音を立てる。ベッドから3歩行けば冷蔵庫があるような狭い部屋に住んでいるので、うるさくて眠れない。上に置いていた電子レンジを降ろしたり、壁から離したりしてみたけど、一向におさまらない。どうすれば静かになるのか誰か教えてください。
まやかしの詰め込まれた箱
わたしは小さい頃、家電量販店にある冷蔵庫のドアを片っ端から開けるのが大好きだった。中にはニセモノの野菜や牛乳が入っていて、それが多く入っていると当たりだな、と思っていたし、紙だけに印刷された野菜やお肉はハズレだった。
名画座、復活の日
「興奮」というテーマには難儀しました。映画のほとんどがなんらかの興奮でできているし、映画館で映画を観ること自体がもう興奮だから。
遠くから聴こえる歌
パトリシオ・グスマンの『チリの闘い』を見たのは2016年の秋だった。満員のユーロスペースで。あの映画を観てからずっと、社会主義政権の支持者たちが歌っていた「大丈夫 アジェンデ 私たちがついている」という歌がいつまでも耳にこびりついている。
かなわない
興奮するのって難しい。正しくできない。わたしは幼い頃から自分が興奮しているとき、その状態を認識したとき、いつも少し後ろめたい気持ちになった。そしてそのうちに情熱がほとんどなくなり、興奮というものは自分にとって「するもの」ではなく「させるもの」になってしまった。
呼吸の波紋
興奮した時、脈拍が上がり、心拍数が上昇していく。そしてこの鼓動が誰にも聞こえなくて、自分自身にしか聞こえないこと、それがとても怖い。興奮という喜びにも悲しみにも近しい感情が、自分にはコントロール出来ない未知数な場所にあるから、わたしはまだ手探りにその感情と向き合うしかないのだ。
cinema sospeso
2月26日、ソウル・アートシネマは2週間の休館に入った。 3日前の2月23日、政府がコロナウイルスの警告レベルを「深刻」段階に格上げし、感染症の拡散防止のため、密集施設の利用制限と集団行事の自粛を勧告したからである。 劇場に休館の義務はなかったが、1月25日にコロナ感染者が確認され、シネコンが臨時休館に入り、映画館は人々に危険な場所とされ始めた。
映画館、Good place to escape
私がドライブインシアターを初めて体験したのは2018年3月、アメリカの多分オクラホマ州だったと思います。友達といわゆるアメリカ横断ドライブをしている最中でしたが、一度くらい体験してみたいなと思って寄り道しました。そこでドハマり!まず料金は映画2本立てで一人5ドルという安さ。広大な土地に来場台数3台という開放感(しかも途中で一台帰った)。ポップコーン・エクストラバターとドクターペッパーの無限ループ。タバコ吸い放題。喋り放題。寝放題。しかも寝落ちしたら朝まで寝てから帰ってもいい。
“この声”は誰のものだろうか、自分は何者なのだろうか。
私の住んでいる三階建てアパートの隣には公園があって、休日にはいつも子供たちの賑やかな声で起こされる。気持ちいい季節には開け放ったベランダから公園を見下ろしたり、向かい側で玄関ばかりこちらに向けているコンクリート打ち放しのハイグレードマンションを眺めたりするのだが、なんだかそわそわして部屋の中に戻ってしまう。まるで覗き見でもするような位置関係だし、たぶん普段はそこまで暇ではないからだ。
断片的なもの
友達に誘われて銀座シネパトスで『銀河鉄道の夜』を観た。7月の終わり。レイトショー。変な色の猫。細野晴臣の音楽。映画を観たあと人が全然いない銀座の街を歩いた。夏の平日の夜に銀座が閑散としていることなんてあるのかな。映画の記憶と合わさっているからか、思い出す景色がのっぺりしている。まっすぐ続く道と規則的な街灯。わたしたちはコンビニでビールを買ったかもしれない。